「玄関は家の顔」という言葉があるように、玄関は住まいの第一印象を決める大切な場所です。風水では「運気の入り口」とも言われ、玄関を清潔に保つことで良い気が流れ込みやすくなるとされています。
しかし、忙しい毎日の中で、玄関掃除は後回しになりがちです。靴が散乱し、傘立てはごちゃごちゃ、郵便物が積み重なっている…そんな玄関では、せっかくの良い運気も逃げてしまうかもしれません。今回は、初心者でも簡単にできる玄関掃除のポイントと、気持ちよく続けるコツをご紹介します。
ポイント1:まずは「出す」から始める
玄関掃除の第一歩は、物を減らすことから始まります。狭い空間に物が多すぎると、掃除もしづらく、見た目にも圧迫感があります。
まず、靴の整理から始めましょう。玄関に出しっぱなしの靴は、家族の人数プラス1足程度が理想です。それ以上の靴は下駄箱にしまいます。履かなくなった靴、サイズが合わない靴、傷んだ靴は思い切って処分しましょう。「いつか履くかも」と思っても、1年以上履いていない靴は手放す勇気を持ちましょう。
傘も同様です。壊れた傘、使わないビニール傘は処分します。家族の人数分プラス来客用2本程度あれば十分です。傘立ては定期的に洗い、水受けトレーの水も捨てて清潔に保ちます。
玄関に置きがちな物も見直しましょう。鍵、印鑑、マスクなどの小物は、専用の収納場所を作ります。段ボール、古新聞、チラシなど、「とりあえず置いた」ものは、別の場所に移動するか処分します。玄関は物置ではないことを意識しましょう。
靴箱の中も整理が必要です。季節外の靴は別の場所に保管し、よく履く靴を取り出しやすい位置に配置します。靴箱の中に消臭剤や除湿剤を置くと、より清潔に保てます。
ポイント2:隅々まできれいにする掃除術
物を整理したら、次は掃除です。玄関は外の汚れが入り込みやすい場所なので、丁寧に掃除することが大切です。
まず、上から下への順番で掃除します。照明器具のホコリを払い、壁の汚れを拭き取ります。下駄箱の上も忘れずに拭きましょう。鏡がある場合は、ピカピカに磨き上げます。
たたき(土間)の掃除は、まず箒で砂やホコリを掃き出します。隅っこは特に汚れが溜まりやすいので、小さなブラシを使って丁寧に掃きます。その後、固く絞った雑巾で拭き上げます。頑固な汚れには、中性洗剤を薄めた水を使います。
ドアの掃除も重要です。外側は特に汚れやすいので、月に1回は拭き掃除をしましょう。ドアノブ、インターホン、表札なども忘れずに。金属部分はピカピカに磨くと、見違えるような印象になります。
玄関マットは定期的に洗濯するか、掃除機をかけます。裏側にも砂が入り込んでいることがあるので、表裏両面をきれいにしましょう。古くなったマットは新しいものに交換すると、玄関の印象が大きく変わります。
ポイント3:良い気を呼び込む仕上げの工夫
掃除が終わったら、玄関をより心地よい空間にする工夫をしてみましょう。
まず、明るさを確保します。電球が切れていないか確認し、暗い場合は明るいものに交換します。自然光が入りにくい玄関では、間接照明を追加するのも効果的です。明るい玄関は、気持ちも明るくしてくれます。
次に、香りの演出です。玄関は家の匂いの第一印象を決める場所です。消臭剤で嫌な臭いを取り除いた後、お気に入りの芳香剤やアロマを置いてみましょう。ただし、香りは控えめにすることが大切です。
小さな飾りを置くのも良いアイデアです。季節の花を一輪挿しに生ける、小さな観葉植物を置く、お気に入りの小物を飾るなど、自分らしさを表現してみましょう。ただし、物を置きすぎると掃除の妨げになるので、シンプルを心がけます。
最後に、玄関を使う習慣も見直しましょう。靴は脱いだらすぐに下駄箱へ、郵便物はその場で仕分ける、定期的に換気をするなど、日々の小さな心がけで、きれいな玄関を保つことができます。
今日から始める3つのアクション
1. 玄関に出ている靴を数えて、家族の人数プラス1足に減らす
2. たたきを箒で掃いて、固く絞った雑巾で拭く(15分でOK)
3. 玄関に小さな消臭剤か芳香剤を一つ置く
玄関掃除は、見た目の美しさだけでなく、住む人の気持ちも整えてくれます。きれいな玄関で「行ってきます」「ただいま」を言うと、一日の始まりと終わりが気持ちよくなります。完璧を求める必要はありません。少しずつ、できることから始めてみてください。きっと、良い変化を感じられるはずです。
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