料理が苦手で自炊が続かない、毎日献立を考えるのが面倒、でも外食ばかりでは健康も財布も心配…そんな悩みを解決してくれるのが「ミールキット」です。最近では様々な企業から、材料と調味料がセットになったミールキットが販売されています。
しかし、毎日ミールキットに頼るのも経済的に負担が大きいですよね。そこで今回は、ミールキットの良いところを取り入れながら、自分なりの「ゆるっとミールキット」を作る方法をご紹介します。この方法なら、料理が苦手な方でも、無理なく自炊を続けることができます。
市販のミールキットから学ぶコツ
まず、市販のミールキットがなぜ便利なのか分析してみましょう。材料が必要な分だけ用意されている、調味料の配合が決まっている、作り方が簡潔に書かれている、という3つの要素が料理のハードルを下げています。
この仕組みを自分でも真似することができます。週末に30分だけ時間を作って、1週間分の「マイミールキット」を準備するのです。例えば、野菜を切って小分けにし、肉や魚は下味をつけて冷凍、調味料は合わせ調味料にして小瓶に入れておきます。
レシピは、シンプルなものを3〜4種類決めておきます。「肉野菜炒め」「魚のホイル焼き」「具だくさんスープ」など、材料を変えるだけで味の変化を楽しめるものがおすすめです。レシピカードを作って冷蔵庫に貼っておけば、迷うことなく調理できます。
買い物も計画的に。1週間分の献立を大まかに決めて、必要な材料をまとめ買いします。使い回しの効く食材(キャベツ、にんじん、玉ねぎなど)を中心に選ぶと、無駄が出にくくなります。
時短と手抜きを味方につける
「手抜き」という言葉にネガティブなイメージを持つ必要はありません。効率化と考えれば、立派な料理スキルです。冷凍野菜、カット野菜、缶詰、レトルト食品などを上手に活用しましょう。
例えば、冷凍のシーフードミックスとカット野菜で作るパスタ、缶詰のトマトとツナで作るリゾット、レトルトカレーに野菜を足してボリュームアップなど、既製品をベースにアレンジする方法はたくさんあります。
電子レンジや炊飯器も強い味方です。野菜の下茹では電子レンジで、煮込み料理は炊飯器で、といった具合に、ほったらかし調理を活用すれば、料理中に他のことができます。
また、「ワンプレート」「丼もの」「具だくさんスープ」など、品数を減らして栄養バランスを保つ工夫も大切です。あれこれ作ろうとすると疲れてしまうので、1品で完結する料理を中心に考えましょう。
続けるためのマインドセット
自炊を続けるために最も大切なのは、完璧を求めないことです。毎日手の込んだ料理を作る必要はありません。「今日は卵かけご飯と味噌汁だけ」という日があってもいいのです。
失敗を恐れないことも重要です。味が薄ければ後から調味料を足せばいいし、焦げてしまったら焦げた部分を取り除けばいい。プロの料理人だって失敗することがあるのですから、気楽に構えましょう。
また、自分へのご褒美も忘れずに。1週間自炊を続けたら好きなスイーツを買う、1ヶ月続いたら新しい調理器具を買うなど、モチベーションを保つ工夫をしてみてください。
SNSで料理の写真を投稿するのも、続けるきっかけになります。豪華である必要はなく、「今日も自炊できた」という記録として残すだけでも、達成感が得られます。
今日から始める3つのステップ
1. 冷蔵庫にある材料で、今晩作れそうな簡単な料理を1つ決める
2. 週末に30分時間を取って、来週の大まかな献立と買い物リストを作る
3. カット野菜か冷凍野菜を1つ買って、いつでも使えるようストックする
「ゆるっとミールキット」の考え方で、料理のハードルはぐんと下がります。完璧でなくていい、楽をしてもいい、続けることが一番大切。そんな気持ちで、今日から自炊生活を始めてみませんか?きっと、思っているより簡単で、楽しいことに気づくはずです。
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